イランMNA通信の9月28日付報道によると、27日、中国石油天然ガス集団(CNPC)の全額出資子会社である中油国際公司(CNPCI)とスイスのNaftiran Intertrade(NICO)は、NICOが有するイランSouth Azadegan油田開発事業の株式90％のうち70％をCNPCIに譲渡することで契約に調印した。

　イラン石油省の公式サイトであるSHANA通信の28日の報道によると、South Azadegan油田開発事業の残りの30％の株式のうち、20％をNICO、10％を日本の国際石油開発帝石(Inpex)が保有することになる。

　NICOが株式を譲渡したのは、同事業に要する資金を用意できなかったため。今年春、NICOはCNPCIとの間で70％の株式を譲渡することでMOUに調印し、今回最終的に契約を締結した。この契約に基づき、CNPCIは同事業所要の資金25億ドルのうち90％を提供することを保証する。

　South Azadegan油田の生産量は最終的に26万b/d（うち第1フェーズ15万b/d、第2フェーズ11万b/d）になる見込み。

　（中国石化新聞網 9月30日）