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中国
【石油・天然ガス】

天然ガスの逼迫で発展改革委員会が安定供給のため4措置推進 (09/11/24)
2009/11/25
中国【石油・天然ガス】

 11月に入ってから、一部地域では寒波の影響で天然ガス需要が急増しているが、パイプライン輸送能力の制約、大きなピーク差やガス貯蔵能力の不足など様々な要因のため、天然ガス需給ギャップが突出している地域もある。武漢、重慶、西安、南京、杭州等では供給が著しく逼迫している。

 こうした中、国家発展改革委員会は、中国石油天然ガス集団(CNPC)、中国石油化工集団(Sinopec)、中国海洋石油総公司(CNOOC)や各地方政府の経済部局と協力して、次のような一連の措置を取っている。

 (1) 天然ガスのフル生産を維持し、潜在力を掘り起こす手立てを尽くし、輸入を図るなど、天然ガス供給を拡大する。11月1日〜20日にCNPCの1日当り平均ガス供給量は前年同期比22%増加した。
 (2) 資源バランスを統一的に計画し、生産と販売の調和を図り、パイプライン網の運営を改善するなどで、天然ガスの生産・販売・輸送・貯蔵施設の安定した運営を確保する。
 (3) 監視計測を強化し、供給状況を把握する。特に西気東輸パイプライン沿線の重点地区は高度に注視し、緊急対応策の完備を図る。また、供給の極度に逼迫している地区に対する天然ガス供給を増やす。
 (4) 需要側管理を強化し、天然ガス利用政策を厳格に適用する。供給の優先順位を策定する。民生用を最優先するとともに、公共施設など重点分野のガス使用を適切に配置する。宣伝を強化し、ガスの節約を促進する。

 (新華網 11月24日)