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【石油・天然ガス】

第3西気東輸パイプラインの仕様が明らかに 第2とは三千キロ並行 (09/11/26)
2009/11/27
中国【石油・天然ガス】

 権威筋からの情報により、第3西気東輸パイプラインの詳細が明らかになりつつある。

 第3西気東輸パイプラインは、中央アジアからの輸入天然ガスとSNG(代替天然ガス)をガス源とする。同パイプラインは1本の幹線と1本の支線からなり、幹線は新疆自治区ホルコスを起点とし、終点は広東省韶関。新疆、甘粛、寧夏、陝西、河南、湖北、湖南、広東の8つの省・自治区を経由する。幹線の総延長は4,595km、輸送能力は300億m3/年、圧力は10〜12MPa、パイプ径は1,219mm。支線は湖北省の荊門−雲応間66km。
 
 第3西気東輸パイプライン幹線4,595kmのうち、約3,000kmは第2西気東輸パイプラインと並行する。第3西気東輸パイプラインは東西2つの区間に分けられ、西区間の新疆ホルコス−寧夏自治区中衛はすでに着工済み。第3西気東輸パイプラインが通過する果子溝トンネルは工事の難所であり、ここでは第2西気東輸パイプラインの施工において第3西気東輸パイプライン工事も同時に進めているとのこと。第3西気東輸パイプラインの西区間は2012年竣工の予定。東区間は2012年初頭に着工し、2014年には完成させる計画である。

 国家発展改革委員会は未だ正式に第3西気東輸パイプライン事業を認可しておらず、中国石油天然ガス集団(CNPC)は現在沿線の市場調査を行っている。

 最近、全国各地でガス不足が広がっており、中国の天然ガス需給ギャップが突出している。そのため、中国は外国からの天然ガス導入とパイプライン建設をますます急ぐことになるが、全土を貫く天然ガスルートの動向は各地方の争奪の焦点になり、第3西気東輸パイプラインのルートが変更される可能性もなしとしない。

 (人民網 11月26日)