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【電力】

中国 2009年の電力使用量が前年比5.96%増 (10/01/06)
2010/1/6
中国【電力】

 国家能源局は6日、2009年の中国の電力統計を発表した。

 2009年、中国の電力使用量は低迷から脱し、月を追うごとに回復し、伸び率が上昇した。

 2009年の全国電力使用量は3兆6,430億kWh、前年比5.96%の増加になり、伸び率は前年を0.47ポイント上回った。うち第一次産業の電力使用量の伸び率は7.86%、第二次産業は4.15%、第三次産業は12.11%、生活用は11.87%になった。

 発電設備利用時間数の減少幅は縮小した。2009年の全国の6,000万kW以上の発電所の平均利用時間数は4,527時間で、前年に比べ121時間減少した。特に水力発電設備の利用時間数は水量不足のため、前年より325時間少ない3,264時間に止まった。火力発電は4,839時間、前年比46時間減少した。原子力発電は7,914時間で前年より89時間増えた。風力発電は1,861時間、前年より185時間減少した。

 電力建設投資は安定した伸びを示した。2009年の全国電力基本投資は7,558.4億元、前年比19.93%増になった。うち電源投資は3,711.3億元、8.91%増、電力網投資は3,847.1億元、32.89%増。電源投資構造の調整が進展し、火力発電基本建設投資が前年比11.11%減少したのに対し、原子力発電基本建設投資は74.91%増、風力発電基本建設投資は43.9%増になった。また、電力網建設投資が大幅に増加し、電力事業投資の50.9%を占めるまでになった。

 電源構造の高度化がさらに進んだ。2009年の新規発電設備は8,970万kWになり、2009年末の全国発電設備容量は8億7,407万kW、前年比10.23%増えた。うち水力発電は1億9,679万kWで、前年比14.01%増になり、総容量に占める比率は前年末より0.74ポイント高い22.51%になった。火力発電は6億5,205万kW、前年比8.16%増えたが、総容量に占める比率は前年末より1.45ポイント低い74.6%になった。

 火力発電建設は大容量、高パラメータ、環境保護型へと発展し、2009年末には単基容量30万kW以上常の火力発電ユニットが全火力発電ユニットの64.46%を占めるようになった。原子力発電所の承認と建設が加速され、浙江省三門、山東省海陽、広東省台山の原子力発電所建設が承認、着工された。2009年末時点で建設中の原子力発電ユニットは20基、2,192万kWに上る。水力発電所の新規容量も比較的高い規模になり、風力発電の大規模化も進展した。また、中国初のメガワット級大型太陽光発電モデル事業である敦煌太陽光発電所が着工された。

 小型火力発電の閉鎖は前倒しで完了した。2009年に閉鎖された小型火力発電は2,617万kW、第11次5ヵ年規画の累計は6,006万kWに上り、計画目標を1,006万kW上回った。これにより標準炭換算で年間6,900万トンの石炭を節約し、二酸化硫黄の排出を120万トン、二酸化炭素を1.39億トン削減した。

 (国家能源局ウェブサイト 1月6日)