中国海洋石油総公司(CNOOC)の傅成玉総経理(社長)は、新規の3ヶ所の輸入LNGターミナル建設計画の申請が今年末に国家発展改革委員会から承認されるとの見通しを明らかにした。また、同氏は、CNOOCが少なくとも3件のLNG長期輸入契約に調印すると表明した。CNOOCが新たに建設するLNGターミナルの立地先は明らかにされていない。

　CNOOCの現有のLNGターミナルは広東、上海、福建の3ヶ所。目下建設中の4番目の浙江ターミナルは2012年に稼動する。

　中国ではCNOOCの他に、中国石油天然ガス集団(CNPC)と中国石油化工股フェン有限公司(Sinopec Corp.)もLNGターミナルを建設中である。

　CNPCが今年2月に発表したレポートによると、2010年のLNG輸入量は前年比8.5％増加して約600万トンになるが、伸び率は2009年の66％をはるかに下回る。これは受入基地の容量が小幅の増加しかしないため。今年のLNGの輸入量は天然ガス年間供給量の約9％になる見通しであるが、新たな受入施設の稼動によって、今後中国のLNG輸入量は大幅に増加するだろう。

　（財華網 3月14日）