中国石油化工股フェン有限公司(Sinopec Corp.)は、上流事業拡大のため、中国石油化工集団(Sinopec)の全額出資子会社SOOGLが保有するSSI（Sonangol Sinopec International Limited）の株式の55％を24億ドルで買収することになった。SSIはアンゴラ18鉱区の権益の50％を有している。

　アンゴラ18鉱区は平均水深1,500mの深海鉱区。東ブロックと西ブロックに分けられ、2007年10月に稼動した東ブロックの生産能力は24万b/dで、増産期にある。西ブロックは開発準備中。

　2009年11月末時点でSSIが保有する東ブロックの純権益確認並びに概算埋蔵量は1.7億バレル、西ブロックでは8,784万バレルに上る。

　Sinopec Corp.が海外上流資産を買収するのは初めてであり、同資産は集団公司の最優良資産である。Sinopec Corp.は今回の買収を皮切りに、海外石油・天然ガス事業に参入することになる。

　（中国石化新聞網 3月30日）