中国のもう1つの天然ガス動脈になる第3西気東輸パイプラインの西ブロックが今年着工される。年間輸送能力300億m3、2014年には稼動を開始する。新疆自治区石油化工産業管理弁公室の関係者が表明した。

　西気東輸パイプラインは長江デルタ、環渤海の2大経済圏の主要ガス源になっているが、中国の天然ガス供給は深刻な不足を来たしており、1本の西気東輸パイプラインだけでは一部地域の需要を賄うことしか出来ない。しかし、中央アジアの天然ガスを導入する第3、第4西気東輸パイプラインが第12次５ヵ年規画期末に完成すると、天然ガス不足問題の解決が期待される。

　第3西気東輸パイプラインは、第2西気東輸パイプラインと同様に、中央アジアをガス源とし、新疆のホルコスを起点に、甘粛、寧夏等を経て、広東省韶関に到る。

　第3西気東輸パイプラインの西ブロック（ホルコス−寧夏自治区中衛）は2012年に稼動し、東ブロック（中衛−韶関）は2014年に稼動する。その頃には、3本の西気東輸パイプラインが、第1、第2陝京パイプライン（陝西−北京）並びに「川気東送」パイプラインとともに、東西を横断し南北を縦断する総合的な天然ガスパイプラインネットワークを中国国内に形成することになる。

　（北京商報 4月9日）