国家能源専家諮詢委員会の周大地副主任は19日、「中国エネルギー戦略と第12次５ヵ年規画エネルギー発展フォーラム」において、経済の急成長とエネルギー需給の急増により、中国がいずれ世界最大のエネルギー消費大国になり、今年にも米国を超える可能性もあるとの予想を示した。中国のエネルギー消費は2002年に世界第2位となっている。

　周大地の予測によると、中国のエネルギー消費は今世紀に入ってから年平均8.9％のペースで伸びており、このまま行くと2020年には標準炭換算で80億トンに達し、世界のエネルギー総消費量の半分以上を占める。中国が5年間で単位GDP当たりのエネルギー消費を20％削減できたとしても、2020年以降、中国のエネルギー消費は世界総消費の30％以上を占めていることだろう。

　周大地氏は、こうしたチェレンジは極めて深刻であり、現在の経済成長パターンはエネルギーと資源によって厳しく制約されていると指摘し、経済と社会の科学的発展を支えるには、エネルギー消費の総量規制目標を制定し、発展の速度、産業構造や消費モデルについて総合的に計画することが必要であると述べた。

　（京華時報 6月23日）