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【電力】

世界初の油灰残渣を燃料とする火力熱発電所が運転開始 (07/10/25)
2007/11/22
中国【電力】

 世界初の油灰残渣を燃料とする火力発電所 ―― 神華神東電力公司石炭液化自家熱発電所の1号機が電力網に連携した運転を開始した。

 同熱発電所は内蒙古自治区伊金霍洛旗の神華石炭液化パーク内にあり、2005年8月に着工された。国内初の石炭直接液化生産ラインに付属する自家熱発電所である。循環流動床ボイラー及び空冷技術を採用し、石炭液化生産ラインの廃棄物である油灰残渣や選炭過程の廃棄物を燃料とする。このプロジェクトでは、循環流動床ボイラー8台、直接空冷式発電ユニット5基を建造し、総投資額は42.8億元になる。

 なお、神華集団の石炭直接液化プロジェクトは国家重点建設プロジェクトの1つであり、2004年8月に着工された。石炭を原料として、化学加工工程により石油製品や石油化学工業製品を生産する。全体で石油製品年産500万トンの規模になるが、2期に分けて建設を進め、うち第1期は3本の生産ラインを建設、石油製品は年産320万トンの規模になり、2007年末には完成する。

 (新華網 10月25日)