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中国
【石油・天然ガス】

第11次5ヵ年規画期の新規製油能力はすべて増加した自動車が消費 (10/09/07)
2010/9/10
中国【石油・天然ガス】

 国家発展改革委員会産業協調司の陳斌司長は9月4日、第11次5ヵ年規画期に中国の製油能力は約1億トン増えたが、そのほとんどは新たに増えた自動車が消費したと述べた。

 陳斌司長によると、2009年の中国の自動車保有台数は6,200万台に上り、1億3,480万トンの石油製品を消費した。これはガソリン・軽油総生産量の63.2%に当たる。2003年比では1,600万トンの純増。うち自動車用ガソリン消費量は6,260万トン、ガソリン生産量7,192万トンの87%を占めた。また、自動車用軽油消費量は7,220万トンで、軽油総生産量1億4,124万トンのうち51%を占めた。中国は石油消費の大きい車種の比率が高く、省エネ型自動車の比率は小さい。乗用車1台当たりの石油消費は先進国の水準をはるかに上回っている。

 自動車市場の現在の成長スピードで計算すると、1年間で増える自動車が消費する石油製品は2,000万トンの製油所の新規建設に相当する。

 陳斌司長は、中国の自動車産業の発展は希望に満ちているが、エネルギー供給の増加や交通渋滞、環境悪化などの圧力も大きいと指摘し、消費の促進と社会発展の調和を取ることは大きな難題になっていると言う。構造調整を加速し、自動車消費の伸びと社会の協調的な発展を促進することは、自動車産業にとって大きな課題である。

 (中国石油報 9月7日)