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中国
【石油・天然ガス】

第12次5ヵ年規画期には原油生産量を2億トン、石油ガスパイプラインを14万kmに (11/01/06)
2011/1/12
中国【石油・天然ガス】

 張国宝国家能源局長は1月6日、第12次5ヵ年規画(2011〜2015年)の石油・天然ガス計画について、次のように表明した。

 第12次5ヵ年規画期には中国国内の原油生産量を2億トン前後で安定させる。年産200億m3級のタリム、西南、長慶の3大ガス田建設を加速させる。海上天然ガス資源の開発を積極的に進め、炭層ガス等の非在来型天然ガス資源の開発を加速させる。2015年には国内の石油・天然ガスパイプラインの総延長を14万km前後とする。エネルギー戦略備蓄を強化し、国家石油戦略備蓄基地第2期の建設を全面的に推進するとともに、第3期の準備に取りかかる。天然ガス備蓄庫の建設に取り組む。第12次5ヵ年規画期には1億トンの新規製油能力を建設し、中露、中国・カザフスタン、中緬の3つのエネルギールートによる製油化学産業ベルト及び環渤海、長江デルタ、珠江デルタの3つの製油プラント集中エリアを主体とする「3ベルト・3エリア」の製油化学産業発展構造を基本的に形成する。2015年には全国の一次原油精製能力を6億トンとし、石油製品年産量を3.1億トンとする。

 張国宝国家能源局長は全国エネルギー工作会議において、中国の現在の原油生産量は1.9億トン、世界第5位であることを明らかにした。うち海上原油年産量は5,000万トン超。年間原油一次精製能力は5億トンに達し、原油及び石油製品パイプラインの総延長は3.7万kmになる。

 また、張国宝国家能源局長によると、2010年の中国の天然ガス生産量は940億m3、消費量は1,200億m3に達する見通しである。生産量は2005年の1.9倍、消費量は2.6倍。天然ガスパイプラインの総延長は4万kmに達している。稼動済みの国家石油備蓄第1期の4つの備蓄基地の規模は合計1,640万m3に上る。第2期計画はすでに承認されており、一部の事業は着工されている。

 張国宝国家能源局長によると、過去5年間において、中国はアフリカ、中央アジア・ロシア、南米、中東及びアジア・太平洋の5大海外石油・天然ガス協力区を基本形成している。中露原油パイプラインと中央アジア天然ガスパイプラインが完成、稼動し、中緬石油・天然ガスパイプラインが着工された。深センを初め沿海部のLNGターミナルも次々と完成、稼動している。陸上の西北、東北、西南と海上の4大エネルギー輸入ルートの戦略構造が基本的に形成されている。

 (中国新聞網 1月6日)