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【石油・天然ガス】

天然ガス産業の第12次5ヵ年規画発展目標が確定 (11/01/12)
2011/1/13
中国【石油・天然ガス】

 国家発展改革委員会筋によると、天然ガス産業第12次5ヵ年規画発展目標が基本確定した。「分散型エネルギー」利用事業の展開を向こう5年間の発展において重点とすることが近日発表される。

 同筋によると、第12次5ヵ年規画期に中国は引き続き一次エネルギーに占める天然ガスの比率を高めるとともに、天然ガス関連インフラの建設を加速させる。特に分散型トリジェネレーション事業により、エネルギー効率の最大化を実現することになり、そのため、国からの重点的な奨励と支援が期待される。

 また、同筋は、発電、自動車の2大市場の急成長も第12次5ヵ年規画期における天然ガス消費の大幅な上昇を牽引するとの予想を示す。

 2015年の中国の天然ガス国内生産量は1,700億m3、純輸入900億m3との予想が示されており、また、炭層ガス生産量は2015年には200億m3に達し、SNG(代替天然ガス)生産量も300億m3に達する。これに基づいて試算すると、今後5年間の中国の天然ガス見掛け消費量の年平均伸び率は28.5%に達する。一方、第11次5ヵ年規画期はわずか18%であった。

 また、中国石油天然ガス集団(CNPC)の予想によると、第12次5ヵ年規画期においてエネルギー生産構造と消費構造に占める天然ガスの比率は倍増し、現在の4%から8%以上に上昇する。国の天然ガス価格調整が進むと、天然ガス産業は、生産と販売、量と価格のいずれもが上昇するという局面が急速に形成されるだろう。

 (一財網 1月12日)