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中国
【石炭】

2010年の中国の石炭純輸入が前年比3割増 今年は2億トンの予測も (11/02/05)
2011/2/9
中国【石炭】

 国家発展改革委員会の発表によると、2010年の中国の石炭輸入は急増し、一方、輸出は引き続き減少した。

 中国税関統計によると、2010年の石炭輸入は1億6,483万トン、前年比30.99%増、石炭輸出は1,903万トン、15.03%減。石炭純輸入は1億4,580万トンに上り、前年より4,237万トン、29%増加した。中国は2009年に初めて石炭純輸入国になったが、それ以降、純輸入量は急増している。

 国家発展改革委員会によると、2010年の石炭輸入は毎月1000万トン以上であり、12月期に到っては1,734万トンに達し、過去最高を記録した。輸入先は、インドネシアがトップであるが、オーストラリア、ベトナム、モンゴル、ロシアもわずかな差で続いている。これら5ヶ国からの石炭輸入量は全輸入量の84%を占める。

 中国は世界最大の石炭生産国であるが、2009年は国際金融危機と中国政府の輸出調節策の影響で、初めて石炭純輸入国になり、同年の純輸入量は1.03億トンに上った。

 今後の中国の石炭輸入の見通しについて、シティグループが先日発表したレポートは、2011年の中国の純輸入量が前年比63%の大幅増になり、2億トン近くになると予想している。純輸入の増加は、中国国内の石炭生産量では堅調な需要を賄うことが出来ないため。業界筋もまた、2011年も中国の石炭純輸入が依然増加すると見ている。

(中国化工網 2月5日)