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【石油・天然ガス】

CNPCとSINOPECが軽油逼迫に緊急対応措置 (2007/11/01)
2007/11/26
中国【石油・天然ガス】

今年第3四半期に入って以来、国際油価の上昇が続き、地方の製油所の生産停止が相次いでいる。その一方で、工業・農業用の石油需要が拡大し、その結果、軽油不足が深刻化している。10月に入ってから、国際油価が最高記録を塗り替える中、一部地区では軽油逼迫がますます深刻化している。

 国内の石油製品逼迫に対応するため、中国石油化工(SINOPEC)は、11月に軽油資源の輸入を手配して、国内市場の安定を図ると表明した。同社はすでに9月期には6万トンのガソリン輸入、10月期には9万トンの軽油輸入を手配するとともに、石油製品の輸出を大幅に減らし、下半期に入ってからはガソリンと軽油の輸出を基本的に停止した。

 中国石油天然ガス集団(CNPC)も第3四半期に20万トンのガソリン、軽油輸入を手配して沿海市場に投入し、石油製品輸出を大幅に減らした。

 SINOPECとCNPC系の製油企業は製油量を上げるため、目下フル生産を続けている。第3四半期のCNPCの製油量は前年同期比10%増加し、プラントの平均稼働率は99%に達しているとのこと。

 SINOPECの第3四半期の国内市場への軽油供給量は前年同期比4.3%増となった。また、SINOPEC傘下の製油企業の10月期の原油精製量は前年同期に比べ50万トン余り増加し、各省・直轄市の軽油供給量は前年同期より7.3%増加した。SINOPECは傘下の製油企業がフル生産を維持するよう様々な措置を取り、潜在生産能力を掘り起こし、軽油増産計画に従って生産を手配している。SINOPECの11月の原油精製量は前年同月比80万トンの増加が見込まれる。

 また、CNPCとSINOPECは資源の高度化配置と輸送の調整を強化して、東部市場と南方市場の需給逼迫の緩和に努めている。

 (中国石化新聞網 11月1日)