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【石油・天然ガス】

独BASF社の重慶MDI一貫化学プラントが着工 (11/04/13)
2011/4/15
中国【石油・天然ガス】

 ドイツBASF社と重慶化医集団が出資するMDI(ジフェニルメタンジイソシアネート)一貫プラントが4月11日、重慶長寿経済技術開発区で着工された。事業総額350億元。ドイツ企業が中国中西部で投資する最大の石油・天然ガス化学プロジェクトであり、BASFは80億元出資する。今年3月1日に国務院常務会議は同プロジェクトの建設を承認していた。

 重慶化医集団の安啓洪会長によると、このプロジェクトでは17基のプラントを建設し、2014年末に稼動する予定。生産高500億元、税込み収益100億元を見込む。

 同プロジェクトは循環経済モデルを採用し、原料と廃棄物の総合利用を進め、省エネ・排出削減と総合環境管理を実現する。BASFは、世界で培ったMDIのノウハウを中国に導入するとともに、独自の「5重安全保護技術」によって整った安全防護措置を構築する。

 黄奇帆重慶市長は起工式において、付加価値の高いMDIプロジェクトによって、重慶の石油・天然ガス化学工業の生産高を高め、重慶の化学産業構造を高度化することに期待を表明した。また、楊学山工業情報化部副部長は、工業情報化部はBASFの重慶MDI事業を支持すると表明、同プロジェクトは四川・重慶の天然ガス化学工業の発展、重慶天然ガスの現地での加工、産業チェーンの拡大、重慶化学工業のグレードアップなどにとって有効であると評し、同プロジェクトが循環経済の発展、環境保護、資源の効率利用、長江の保護で終始一貫することに期待を寄せた。黄奇帆重慶市長も、重慶MDI事業の安全と環境保護基準は長寿経済技術開発区の基準を上回っており、同事業は高度の環境保護安全を備える化学プロジェクトになると確約した。

 (中国石化新聞網 4月13日)