中国神華集団の張玉卓総経理（社長）は4月12日、第12次５ヵ年規画期に同社の石炭化学製品は石油換算で1,000万トンに代替すると表明した。

　張玉卓総経理によると、中国の石油価格水準をもとに試算すると、神華集団の石炭直接液化事業の損益が平衡する石油価格は1バレル85ドルである。現在、神華の直接液化事業と石炭系オレフィン事業は黒字を実現している。

　張玉卓総経理は、神華は2015年の目標が達成できると表明し、石炭直接液化、石炭由来SNG(代替天然ガス)、石炭間接液化及び石炭系オレフィン事業によって、石油製品300万トン、化学品500万トン、天然ガス18億Nm3を生産するとしている。さらに、2020年には神華の石炭化学製品は石油換算で3,000万トンに代替することになり、石油製品1,100万トン、化学品1,000万トン、天然ガス183億Nm3を生産する。

　（国家石油化工網 4月13日）