中国石油化学工業連合会が27日に発表した《石油・化学工業第12次５ヵ年規画発展ガイドライン》は、2015年の石油化学産業の総生産高が16兆元に達し、年平均の伸び率は10％以上を維持するとしている。また、化学新材料、精密化学及び専用化学品、新エネルギー並びにバイオ化学、省エネ・環境保護等の新興産業の発展を支援するとしている。

　《ガイドライン》は、第12次５ヵ年規画期における石油化学産業の6大発展戦略目標として、産業の安定的かつ比較的急速な成長の維持、自主イノベーション能力の著しい増強、産業構造の顕著な最適化、省エネ・環境保護の新たな段階への飛躍、品質ブランド競争力の顕著な向上、本質的安全水準の大幅な向上、を打ち出している。

　《ガイドライン》はさらに、産業構造を最適化し、戦略的新型産業を主力とする一群の新たな成長材料を形成するとしている。また、2015年には精密化学品と専用化学品の比率を45％以上に高めること、売上高1,000億元超の企業を15社以上にすること、省エネ・環境保護の面では、2015年に工業付加価値生産額当たりのエネルギー消費とCO2排出量を第11次５ヵ年規画期末比で15％引き下げ、化学的酸素要求量(COD)と窒素酸化物の総排出量を同じく8％削減すること、化学工業固体廃棄物の総合利用率を75％とし、有効処理率を100％にすることなどを打ち出している。

　（慧聡化工網 5月30日）