1. HOME
  2. 中国 【省エネ・環境】

中国
【省エネ・環境】

広匯新能源公司が米企業と「炭素捕捉」で提携 (11/06/20)
2011/6/27
中国【省エネ・環境】

 新疆広匯新能源公司から先日得た情報によると、同社は米国のJupiter Oxygen Corporationと炭素捕捉・省エネ・排出削減プロジェクトで戦略協力協定に調印した。広匯新能源公司は、中国の企業としては初めて酸素リッチ燃焼技術とCO2捕捉の特許技術を導入することになる。

 Jupiter Oxygen Corporationは2億ドルを投じ、広匯新能源公司と共同でCO2捕捉及び関連するボイラー改造プロジェクトの建設と発展を進めるとのこと。酸素リッチ燃焼技術は、ボイラーの酸素リッチを増やし、CO2排出を減らすことによって、より純度の高いCO2濃度を得るもの。CO2濃度を高めた上で回収し液体に転換する。液体化した製品は、石油や商品添加剤のメーカーに販売することが出来る。また、石油企業は現在の注水やガス注入をCO2注入に改めることが出来る。CO2注入によって、油田の1井当たりの生産量を高めるとともに、CO2埋設の目的を遂げることが出来る。

 新疆広匯集団の執行取締役であり、広匯新能源公司の社長である向東氏は、今回の技術協力により、広匯新能源公司はメタノール年産120万トン・DME年産80万トン事業において、年間240万トン程度のCO2排出を削減できると指摘している。


 (科技日報 6月20日)