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【石油・天然ガス】

7月末に中露天然ガス交渉 (11/07/12)
2011/7/14
中国【石油・天然ガス】

 ロシア天然ガス大手ガスプロムの副社長であり、ガスプロム・エクスポートの社長であるアレクサンドル・メドベージェフ氏は、ガスプロムが7月末にロシアから中国への天然ガス供給問題について交渉を行なう計画であることを明らかにした。

 なお、ロシア側は資源によって中国から数百億ドルの資金を獲得する方式を希望しており、ガスプロムは向こう30年間の対中天然ガス供給を保証する見返りに、400億ドルの前払い金を受け取ることを希望している。

 ロシア石油会社Rosneftとパイプライン輸送会社Transneftが中国国家開発銀行から20年期限の融資を受けたのに対し、ガスプロムは2012〜2015年に中国から400億ドルの資金を獲得し、天然ガス供給開始(2015〜2016年)後の30年内に同額を償還するよう希望している。一方、中国側は利息に代わり、天然ガス価格の割引を得ることになる。ガスプロムの消息筋によると、前払いの年間収益率を6%にすれば、双方の価格をめぐる立場が一層接近すると表明している。しかし、中国側の消息筋によると、中国はこのような条件には決して満足していない。

 中国への主要天然ガス供給国は現在トルクメニスタンであり、同国は中国から数十億ドルの融資を得てパイプラインを建設した。中国はトルクメニスタンよりも高い価格、すなわち280ドル以上でロシアの天然ガスを輸入することは望んでいない。一方、ロシアは300〜350ドルの線を譲らない。30年間9,000億m3の天然ガスを供給するとして試算すると、約2,000〜3,000億ドルになる。ロシアが希望する前払い金はその中の13〜16%になる。

 対中天然ガス供給の主な支出はアルタイパイプラインの建設費である。同パイプラインは6,000km超、うちロシア国内は2,700km、ガスプロムの建設費の見積もりは3,630億ルーブル(136億ドル)になる。ガスプロムは400億ドルの前払いを要求する根拠を明らかにしていない。

 なお、Rosneftは中国からの融資で甘い汁を吸っている。中国からの融資の年利は3.5%であり、Rosneftが銀行に預け入れる金利よりも1.2%から4.5%低い。

 (中化新網 7月12日)