青海省経済委員会からの情報によると、「青海風力資源の特性に適応した風力発電機及び系統連系試験の研究」プロジェクトが専門家の審査にパスした。この研究成果は中国の大型垂直軸風力発電機の空白を埋め、高原風力発電技術の面で新たな打開を遂げるものになる。

　同プロジェクトでは、大型垂直軸2層非対称翼型のH型構造設計を採用し、高原環境に適した強度の高い複合材料のブレードや電磁制動器などの新型設備を開発した。特に750kW大型垂直軸風力発電機は取り付けコストや維持コストが低く、発電コストの引き下げの面で著しく優越している。この発電機は日月山風力発電所で系統連系運転を行っており、量産の条件が整っている。今回のプロジェクトでは、垂直軸風力発電機の大型構造に関する主要コア技術をカバーする実用新型特許4件と発明特許4件を申請するとともに、企業標準4件を制定した。

　青海は風力資源が豊かであるが、海抜が高く、風力密度が低く、風向が頻繁に変わるため、風力発電産業はこれまで技術上の制約を受け、産業発展は遅れを取っていた。専門家によると、今回の研究事業の成功は、青海の風力発電設備製造の水準向上、風力開発の産業チェーンの延伸や中国の風力発電開発のスピードアップを推し進めることになろう。

　（新華網 7月26日）