南京で7月25日に開かれた「スマートグリッドとエネルギー効率」国際学術会議において、国家電網公司スマートグリッド部の王益民部長は、中国のスマートグリッド産業は第12次5ヵ年規画期末までに飛躍的な発展を遂げ、風力発電等の新エネルギー発電の大規模な系統連系が実現すると指摘した。

　王部長によると、風力発電等の新エネルギー発電の大規模系統連系は大きな流れであり、2015年には9,000万kWの風力発電が系統に連系する。

　現在、スマートグリッドの建設は様々な側面に分けられるが、とりわけ新エネルギーの有効な系統連系が出来るかどうかは極めて重要である。国家電網電力科学研究院の専門家である姚良忠氏によると、中国の風力発電設備容量は5年連続で倍増を実現しているが、風力発電の断続性や変動性のため、その大規模系統連系が電力グリッドの安全・安定運転に新たな問題を投げかけている。

　国家電網公司は風力発電をより良く受け入れるため、風力発電の系統連系と消化、技術標準、運行管理といった面で研究を続けている。国家電網公司の副総工程師である姚建国氏によると、国家電網電力科学研究院が開発した「大型風力発電所群有効スマート制御システム」が甘粛電網に投入されており、15ヵ所の風力発電所をカバーしている。このシステムは、風力発電の変動をフラットにすることができる。例えば、1つの風力発電所の風力が大きくなって発電量が急速に上昇した場合、他の風力発電所の調節作用を総合的に利用して、複数の風力発電所の全体の発電量を安定させることができ、それによって電力グリッドに伝達される際の電力の変動を小さくする。

　（南京日報 7月26日）