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【石炭】

中国の炭層ガス開発利用には今後10年間で1兆元の投資が必要 (11/08/22)
2011/8/25
中国【石炭】

 中国の天然ガス不足が極めて大きい中、非在来型天然ガスとしての炭層ガスは極めて重要かつ現実的な戦略代替資源になる。国家能源戦略委員会の孫茂遠委員は21日、中国の炭層ガスの商業開発の飛躍的な進展を図るためには今後10年間で1兆元の投資が必要であると述べた。

 孫茂遠委員によると、中国の炭層ガス埋蔵量は巨大であり、石油と天然ガス不足を補うに足る。世界の炭層ガス総埋蔵量は約240兆m3、うち中国はその13%の37兆m3を占める。しかし、第11次5ヵ年規画期末までの総使用量はわずか34億m3に過ぎなかった。

 「排出削減の公約を達成するため、中国政府は石炭の使用を制限して、ガスの使用を推奨するとともに、2020年には天然ガス使用量を4,000億m3に増やして、エネルギー消費の12%以上にすることを提唱しているが、巨大な不足を補うには炭層ガスやシェールガスといった非在来型天然ガスに部分的に依存しなければなない。2020年には中国の炭層ガス生産量は500億m3近くになるだろう」と孫茂遠委員は言う。

 こうした生産目標を達成することは、巨額の資金を投入することを意味している。孫茂遠委員は、生産能力の拡大、探査開発技術水準の向上やパイプライン敷設工事への投資も入れると、上述の目標を達成するには少なくとも1兆元の資金投入が必要と言う。

 (中国石油新聞中心 8月22日)