ロシア天然ガス会社Gazpromのミレル社長と北朝鮮石油工業相・金熙英は9月15日、モスクワで会談し、ロシアから朝鮮半島に敷設する天然ガスパイプラインについて交渉した。
　
　Gazprom広報課によると、双方はパイプライン敷設の具体的な事項について討議し、ワーキングチームを設けてロシア−北朝鮮−韓国天然ガスパイプライン事業を推進することやその他の分野における露朝両国の協力を広げることを決定した。

　双方は、露朝両国政府が天然ガスパイプライン敷設を全面的に支援することは重要な意義を有しており、両国政府が天然ガスパイプライン敷設に関する政府間協定を速やかに結ぶべきであるとの考えで一致した。交渉終了後、双方は了解覚書に調印した。

　北朝鮮の最高指導者である金正日は8月末にロシアを訪問した際、ロシアから北朝鮮を経由して韓国に通じる天然ガスパイプライン問題についてメドベージェフ大統領と討議し、パイプライン敷設で基本合意に達していた。構想によると、このパイプラインは全長1,100キロ、その大部分は北朝鮮領内に敷設され、年間ガス輸送量は100億m3に達する。両国首脳は専門委員会を設けて、天然ガスパイプライン敷設に関する具体的な問題について検討することを決定した。

　（新華網 9月15日）