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中国
【石油・天然ガス】

2015年には中国の石油対外依存度が60%超に (11/11/28)
2011/12/8
中国【石油・天然ガス】

 中国エネルギー研究会が発表した《中国エネルギー発展報告2011》によると、第12次5ヵ年規画期に中国の石油消費の伸び率は下がるが、中国国内の石油生産が安定期に入っていることを考慮すると、2015年には中国の石油対外依存度が60%を超えることになる。なお、国土資源部が先日発表した2010年中国国土資源公報によると、中国の2010年の石油対外依存度は54.8%になる。

 《中国エネルギー発展報告2011》によると、第12次5ヵ年規画期の中国のGDP年平均成長率は9%前後に達し、一方、自家用小型乗用車の普及や工業用消費の持続的増加によって、中国の石油消費は比較的急速な伸びを維持する。

 第11次5ヵ年規画期における石油消費の弾性値や第12次5ヵ年規画期の経済成長率を総合的に考慮すると、第12次5ヵ年規画期の石油消費の伸び率は4%前後になり、2015年には石油消費量は5〜5.2億トンに達する。改革開放以降(1978〜2010年)の中国の石油見掛け消費量の年平均伸び率は5.15%であったので、その点からすれば、中国の石油消費の伸びは減速することになる。

 なお、中国エネルギー研究会は、現行の石油製品価格決定の仕組みを調整することを提言している。すなわち、現行の22営業日の調整期間を短縮し、価格の下落・上昇の調整対象幅を4%から2%に縮小して、石油価格の一層迅速な調整を促進し、買占めを防ぎ、市場の需給状況を機敏に反映させるべきとしている。

 (京華時報 11月28日)