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【新エネルギー】

中国科学院の新型触媒剤はバイオディーゼルの収率を96%に (11/12/27)
2012/1/6
中国【新エネルギー】

 中国科学院シーサンパンナ植物園バイオエネルギーチームは製紙工場の廃水からリグニンを抽出して炭素質固体酸触媒剤を合成するとともに、これをバイオディーゼル生産に用いた。この触媒剤は、オレイン酸とメタノールのエステル化反応の触媒に利用し、80℃、5時間の反応によりエステル化率は97%に達する。また、高酸価ヤトロファとメタノールのエステル交換反応に利用すると、120℃、5時間の反応で、バイオディーゼルの収率を96%にすることが可能である、

 バイオディーゼルの生産コストのうち60〜80%を原料コストが占めるとされ、廉価な油脂原料の模索と開発が必然の要請になるが、廉価な油脂の多くは低品質油脂であり、不純物が多い。そのため、最適な触媒材料が経済性を実現する鍵になる。グリーン触媒剤と炭素質固体酸の応用によって原料の利用率を高め、廃棄物を減らし、生産コストを下げることが可能になる。

 (中国新能源網 12月27日)