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【石油・天然ガス】

シェールガスを独自鉱物種と認定 全く新たな開発モデル導入も (11/12/31)
2012/1/11
中国【石油・天然ガス】

 国土資源部からの情報によると、国務院はシェールガスを新たな鉱物種とすることを承認した。国土資源部もシェールガスに対し、独自鉱物種として、投資政策の策定や資源管理を行うことになる。

 国土資源部はシェールガスを独自鉱物種として管理を行い、多様な投資主体を導入し、関連支援政策を策定し、シェールガスの探査開発を推進して、中国のシェールガス大規模開発を可及的速やかに実現することになる。このことは、中国の石油ガス資源の不足を緩和し、天然ガス供給能力を高める上で有利であるとともに、中国のエネルギー構造を改め、クリーン・エネルギーの供給を増やし、石油ガス探査開発の新たな構造を形成する上でも有利である。国土資源部はすでに第1回シェールガス探鉱権の競争入札を行っており、多様な投資主体を導入し、競争を通した探鉱権の付与や、契約による探査年限や投資の約定、監督管理を通した落札企業への契約履行督促を行う。また、退出メカニズムを確立し、契約で約定した探査投資を行わない場合は、探鉱権者に鉱区からの部分的または全面的退出を要求することになる。

 中国能源網のエネルギーアナリストである張葵葉氏によると、シェールガス開発には、1坑当たりの生産量が小さい、採収率が低い、投資が大きい、生産量の逓減が速い、生産サイクルが長いといった特徴があり、そのため、安定した利益を実現するには、大量のボーリングと後続生産によってスケールメリットを生み出すしかなく、開発初期段階や、1坑当たりの規模が小さい場合は、安定した利益を実現することが難しい。シェールガスの産業化開発において有効なモデルは、大規模採掘を形成することであり、そのため、シェールガスはコア技術、投資の必要性、管理モデル、リスクの特性などの面で在来型天然ガスとは発展規律を異にする。

 (中国能源網 12月31日)