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中国
【石油・天然ガス】

2013年には中国の石油対外依存度が6割超に (12/01/30)
2012/2/2
中国【石油・天然ガス】

 1月29日に中国税関総署が発表した2011年度主要通関統計によると、2011年の中国の原油輸入は前年比6%増の2.54億トンとなり、過去最高を記録したが、これに伴い石油対外依存度も記録が塗り替えられることになる。専門家の試算によると、2011年の中国の原油対外依存度は約57%前後に達し、しかも当面の依存度の上昇傾向は変えることが難しく、2013年には60%を超えることになる。

 アモイ大学エネルギー経済研究センターの林伯強主任は、「堅調な増加を示す自動車産業がもたらす原油消費が中国の原油需要拡大の主要な支柱だ。現在中国の新規原油需要の90%は自動車産業によるものだ」「原油輸入量の増加が原油対外依存度の一層の上昇を意味することは間違いない。2011年の中国の原油対外依存度は約57%に達するだろう」と述べた。

 林主任によると、ここ数年、中国の石油対外依存度は毎年約3ポイントずつ上昇し、2013年には60%を超えることになる。こうした傾向は長期にわたって変えることが難しい。

 実際、中国の原油輸入量の上昇に伴って、原油対外依存度も年々上昇している。中国は1993年から原油純輸入国に転じたが、同年の対外依存度は6%であった。その後、急上昇が続き、2009年には初めて50%の警戒ラインを突破して、51.3%に達した。2011年1〜5月の中国の原油対外依存度は初めて米国を抜いて55.2%に達した。

 (国際石油網 1月30日)