国家能源局が中心になって進めてきた《石炭高度加工モデルプロジェクト規画》の起草作業が完成し、第12次5ヵ年規画期における石炭化学産業発展政策が基本的に形成された。

　同規画案は、技術イノベーションを手段として、多種の石炭加工転換技術のカップリングと集成を通して、多種のクリーン燃料、化学原材料及び熱力、電力等の製品を複合生産し、石炭高度加工のグレードアップとモデル化を秩序立って展開し、もって石炭の総合的な転換効率を高め、石炭の効率的でクリーンで総合的な利用を実現することを提唱している。

　同時に、規画案は、モデルプロジェクトに対して、先進的なエネルギー効率や石炭・水消費等の参入指標並びに厳格な生態環境保護要件を打ち出しており、7大分野で合計7件の技術設備面の重点モデルを確定している。また、エネルギー効率と付加価値の向上、汚染物排出の削減、システムの最適化と集成の強化やモデルイノベーションの模索といった面で企業と地方政府がモデル化を進めることを奨励している。

　同規画案は、合理的なエネルギー消費総量の抑制と省エネ・排出削減の関連要件を適正に実施することを前提に、第12次5ヵ年規画期において一群の優れたモデルプロジェクトを選定し、石炭生産区及び石炭移出省・自治区に重点を置いて、統一的な計画、体系なデザイン、段階的な実施を進め、グレードアップとモデル化を通して、中国の石炭高度加工産業を、国際競争力を備えた戦略的産業に高める。

　（中国証券報 1月31日）