中国石油天然ガス集団(CNPC)経済技術研究院が2月9日に発表したレポートによると、中国の国家戦略石油備蓄基地8ヵ所が年内に完成し、総備蓄能力は1.7億バレルになる。

　なお、同報告書の予測によると、2012年の石油供給の伸びは需要の伸びを上回り、石油価格の平均水準は昨年を下回る。また、2012年の中国の石油見掛け消費量は4.93億トン、前年比5％増になる。石油製品見掛け消費量は2.78億トン、前年比6.4％増、天然ガス見掛け消費量は1,500億m3、前年比16.3％増になる。

　また、同報告書は、2012年の原油純輸入量は2.66億トンに達し、原油処理量は前年比5.4％増の4.7億トンに達するとしている。

　同報告書の予想では、OPEC以外の供給増加やリビアの石油生産回復などの要因のため、2012年の石油供給の伸びは需要の伸びを著しく上回る。そのため2012年の国際油価は、前半が低く後半が高くなり、平均水準は昨年を下回る。2012年の世界の石油需要は100万BD増え、一方、供給は150万BD増える。需要の増加はすべてOECD以外の諸国によるものになり、OECDの需要は引き続き低下する。

　（国家石油化工網 2月13日）