BPは先般中国において《BP2030年世界エネルギー展望》と題するレポートを発表した。BPのRuchl首席エコノミストは、2030年に中国の石油対外依存度は80％に達し、天然ガス対外依存度は42％に達するとの予想を示した。また、石炭の対外依存度も6％になるとのことである。

　BPは中国も含む世界のエネルギー動向について予測を行ったが、中国の石油対外依存度は必ずしも高いわけではない。BPのレポートによると、2030年にはインドの石油対外依存度は91％、EU27ヵ国は94％に達する。意外だったのはBPが米国の原油対外依存度が低下を続けるとの見方を示していることであり、2030年には32％に下がると予想している。Ruchl首席エコノミストは、2030年には米国は中東から原油を輸入するまでもなく、カナダとメキシコ湾の原油で米国の需要を賄うことが出来ると見ている。また、米国はすでに石炭の輸出を開始しており、さらに天然ガスの輸出も近い将来開始することになる。

　（新華網 2月17日)