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【エネルギー全般・政治経済】

中国の「石油輸入型インフレ」圧力が増大 (12/03/10)
2012/3/21
中国【エネルギー全般・政治経済】

 元国家発能源局副局長の張国宝氏は次のように表明した。中国の石油対外依存度は極めて高く、輸入原油が半分以上を占める。中国の「石油輸入型」インフレ圧力は極めて大きい。昨年はリビアの政変のため、中国は原油輸入に600億ドルも余分に支出した。

 中国の石油対外依存度は他のどのエネルギーに比べても甚だしい。昨年は2.6億トンの石油を輸入して、総使用量の56%以上を占めた。国内生産はせいぜい2億トンである。

 中国の自動車台数が増えていることも石油が逼迫する原因の一つである。自動車の増加だけを取っても中国の石油需要量に対する圧力は極めて大きい。1年間で1,800万台の自動車が増え、1台の平均石油消費を年間2トンとすると、1年間で石油消費量は3,000万トン以上増える計算になる。エネルギー供給地からの衝撃は特に顕著になっている。昨年はリビア、中東、北アフリカ、今年はイランと、投機家が機に乗じて油価を高めている。昨年はリビアの政変のため、石油1トンにつき少なくとも数十ドル上がった。概算では中国は600億ドルも余分な出費を強いられたことになる。輸入型インフレ圧力が極めて大きい原因の一つは、このことにもある。

 (中国新聞網 3月10日)