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【石油・天然ガス】

CNPCが露Gazpromとの天然ガス交渉早期再開を要望 (12/04/19)
2012/4/27
中国【石油・天然ガス】

 中国石油天然ガス集団(CNPC)の代表は、ロシア天然ガス会社Gazpromと天然ガス対中輸送について次回の交渉を近く開始したいとの希望を表明した。最後の交渉は昨年10月に行われたが、これは第14回目の交渉であった。代表は、「第15次交渉を近く開始することを希望しており、すでにロシア側にも伝えている。但し、残念なことに未だ回答をもらっていない。関連作業の進度をスピードアップ出来るよう希望している」と述べた。なお、Gazpromのアレクセイ・ミレル社長は今年1月末に、西ルートからの対中天然ガス供給問題をめぐって未だ解決していないのは価格問題だけであると表明していた。

 CNPCはエネルギー分野における一連の問題について今年6月の上海協力機構北京サミットまでに解決が得られるよう希望している。前出のCNPCの代表によると、サミット開催前にロシア側が中国に代表団を派遣してエネルギー交渉を行うことになり、その際に協力問題について詳細な討議を行う。
 さらに、同代表によると、中国は5月中にロシアに代表団を派遣して「エネルギー対話」を行う。「次の交渉ではあらゆる問題について交渉し、相互の関係に存するあらゆる問題を解決したいと」と、代表は述べた。

 ロシアと中国は2010年9月、天然ガス供給条件について法的拘束力を有する文書に調印した。同文書は天然ガス供給条件について、東ルートと西ルートの2つの案を考慮に入れている。この2本のパイプラインによって中国に供給される天然ガスは年間680億m3になり、うち300億m3が西ルートから供給される。Gazpromのアレクサンドル・メドベージェフ副社長は今年2月、同社が2012年中に対中天然ガス供給問題で中国側と合意するよう努力すると表明し、中国が天然ガス価格制度改革実験を展開した上で、ロシア側の提示する条件に同意するよう希望するとしていた。

 (俄新網 RUSNEWS.China 4月19日)