ロシア国営石油会社Rosneftのパブロフ副総裁は、同社が中国天津に製油所を建設するプロジェクトを放棄することはないと表明し、「目下各種経済指標の審議を進めており、建設中止といった問題は発生していない」と指摘した。

　また、Rosneft総裁顧問のベイツ氏は、中国側のパートナーはロシアに対して対中石油供給を拡大するよう希望しており、供給拡大は天津製油所建設の枠組み下のジョイントプロジェクトを通して実現できるかもしれないと表明した。ベイツ氏は、それ以上の詳細は明らかにしなかった。
　ロシアのドゥボルコビッチ副首相は6月初めの中露エネルギー対話において、天津製油所プロジェクトは象徴的なものであり、失敗させるわけには行かず、解決策を見出す必要があると指摘していた。

　2011年9月には天津合弁製油所建設プロジェクトの技術経済実証協議書が調印されている。

　（国際オンライン 6月21日）