中国は天然ガス需要が2011年の1,300億m3から、2017年には2,730億m3に増加して、世界第3位の消費国になる。同時に中国の天然ガス対外依存度は約30％に達する。輸入価格が国内価格を上回っているため、中国の天然ガスの発展は制約されている。

　近年、シェールガス開発技術の打開により、米国の天然ガス生産は急拡大しており、2017年には7,690億m3に達し、ロシアを追い抜いて世界最大の天然ガス生産国になる見通しである。

　今後の米中両国の天然ガス分野における協力には大きな展望が広がっていると見られる。第1に、中国企業は米国との技術協力を進めて、埋蔵量の豊かな国内シェールガスを開発することが出来る。中国海洋石油(CNOOC)等の企業はすでに米国との協力を展開している。第2に、シェールガスの大規模開発によって一度は下がった米国の天然ガス価格は、中国や日本などの巨大なマーケットの需要の下で上昇すると期待される。中国企業は米国のガス田への投資や貿易への参加が可能である。中国石油化工(SINOPEC)はすでに22億元投じてDevon社から米国内5ヵ所のシェールオイル・ガス権益のうち3分の1を買収した。

　（中国投資諮詢網 6月25日）