中国海洋石油によるカナダエネルギー企業NEXENの買収は、カナダ人委員会（Council of Canadians）など一部左翼団体から非難されている。ハーバー首相はカナダ西部のカルガリーに地盤があり、買収反対を重く受け止めないわけにはいかない。エドモントンやカルガリーのメディアが中国海洋石油の買収に反対するのは、中国が同分野においてカナダ資本の自国への参入を認めないからである。

　中国海洋石油の今回の買収に対しては米国の政党からも反対の声が高まっている。米国は一部の国家議員が反対しているからといって今回の買収を阻止することは出来ないが、米国側が中国海洋石油に対して米国メキシコ湾所在のNEXEN社の資産を放棄するよう迫ることは可能である。米民主党のEdward Markey議員は、米国政府は中国海洋石油がNEXEN傘下の米国資産を買収することを阻止すべきだとしている。

（商務部ウェブサイト 8月3日）