国家能源局の劉鉄男局長は、中国のシェールオイル資源は豊かであり、今後はシェールオイルの開発と利用を加速推進して、国内の石油・天然ガス資源供給を増やすと表明した。

　劉局長によると、中国の原油対外依存度は近年上昇が続いており、昨年の原油輸入量は2.4億トンに上り、対外依存度は約57％になった。中国のエネルギーセキュリティにとっては大きな圧力である。中国のシェールオイル資源は豊かであり、技術的可採資源量は約2,400億トン、理論上回収可能な熱分解油は約100億トンに上り、産業化のポテンシャルは巨大である。

　劉局長は、今後は計画による誘導を強化し、シェールオイル開発計画を策定し、技術レベルと転換効率を高め、産業チェーンを延伸すると表明した。同時に、科学技術研究を強化し、デモプロジェクトを適切に選択し、中国の地質と資源の特性に適したシェールオイル開発の技術路線を形成するととともに、シェールオイル開発過程で生じる大量の残渣の総合利用を進めて汚染と排出を減らすとした。

　現在中国の主なシェールオイル開発企業は撫順鉱業集団と吉林成大弘晟能源有限公司の2社で、それぞれ40万トンと20万トンの熱分解油生産能力を有する。業界筋の予想では、国がシェールオイル開発を重要視することになれば、この2社が真っ先に政策支援を受けることになる。

　（証券時報網 8月14日）