国土資源部は、石炭資源の合理的な開発・利用に対する監督管理を強化し、鉱山企業の石炭資源の節約と総合利用を促進するため、《石炭資源合理的開発利用“三率”指標要件（試行）》を公布した。「三率」とは、石炭採鉱区の回収率、原炭の選炭率、ボタ及び随伴鉱産資源の総合利用率を指し、石炭企業の石炭資源開発利用効果を評価する上で重要な指標になる。

　今回の文書はこれら3つの指標について具体的な要件を規定している。石炭採鉱区の回収率については、地下炭鉱の場合は薄炭層85％以上、中厚炭層80％以上、厚炭層75％以上と規定され、水力採炭技術による地下炭鉱の場合は薄炭層80％以上、中厚炭層75％以上、厚炭層70％以上、露天炭鉱の場合は薄炭層85％以上、中厚炭層90％以上、厚炭層95％以上と規定されている。原炭の選炭率は原則として75％以上でなければならない。また、ボタと坑井水の総合利用率はいずれも75％以上でなければならない。

　この指標は国土資源所管部局が石炭鉱山企業の鉱産資源の合理的な開発と利用に対する監督管理を行う上で重要な根拠になり、石炭資源開発利用計画案や鉱山設計の起草及び審査も本指標に依拠する。新規建設や拡充を行う石炭鉱山企業は「三率」において全て本指標の要件に達していなければならない。

　（中国鉱業報 9月29日）