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アジア
【エネルギー全般・政治経済】

ベトナムが中国に代わり次の「世界の工場」へ (2007/12/06)
2007/12/6
アジア【エネルギー全般・政治経済】

 ベトナムが中国に代わり労働集約型製品の次の「世界の工場」になる。同国の輸送商品の変化から引き出される予想である。コメとコーヒーはベトナム最大の輸出農産品であるが、今では紡績品が上それを回り、靴の輸出も海産物を上回った。家具の輸出も急速に伸びている。シンガポールの家具商によると、ベトナムの労働コストは中国の半分であるが、生産力は基本的に同じである。

 この半年、米国で中国製品はますます高価になり、このためベトナムのメーカーにチャンスがもたらされている。ベトナムは輸出市場においてもっと大きなシェアを占めることが出来るだろう。

 ベトナムの最大の魅力は労働力である。ベトナムの平均年齢は25歳。年齢が若いだけでなく、教育もあり、極めて健康である。30年前に比べ栄養不良の人口が半減した。

 しかし、ベトナムも安心は出来ない。安価な労働力があれば世界的な供給の連鎖に参入することはたやすいが、問題も多い。第1に、科学技術への投資は一定額を超えていなければならない。こうした投資がなければ、大きな契約は実現できないのである。第2に、欧州では一定の環境保護基準が求められる。さらに、最も重要な点は、米国であれ、欧州であれ、いずれも「血と汗の工場」からスキャンダルまで一緒に買い入れるマーケットはないのである。

 (中国能源網 12月6日)