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中国
【新エネルギー】

2013年には中国の風力発電が高成長を回復 (13/03/18)
2013/3/26
中国【新エネルギー】

 中国の風力発電は昨年1年間の衰弱期を経て、年間の新規設備容量の面では若干低下した。しかし、最新の2013年の年度設備目標は1,800万kWとされており、以前の高成長モデルが回復するだろう。

 中国風力協会が発表した《2013年中国風力発電設備容量統計》報告によると、2012年の中国の風力発電新規設置台数は7,872台、容量は12,960MWであり、前年比20.8%減少した。

 2012年の新規洋上風力発電設備は46台、容量は127MWに達した。うち潮間帯設備が113MWで、洋上風力発電新規設備容量の89%を占めた。2012年末時点の中国の完成済み洋上風力発電事業は合計389.6MWで、英国、デンマーク以外では洋上風力発電設備が最も多い国になった。潮間帯風力発電の開発ペースは比較的速く、2012年末時点の設備容量は261.5MWに達している。近海風力発電設備容量は128.1MW、その中で規模が最も大きい近海風力発電事業は東海大橋洋上事業の102MWであり、それ以外は主に風力発電機メーカーが設置した試作機である。

 近年、洋上風力発電設備容量の拡大が続いている大きな原因として、陸上風力発電過程における種々の制約要因がある。陸上風力発電の場合、風力資源の豊かな風力発電所の大多数が僻遠地区にあり、たとえ大規模な風力発電所を建設したとしても、現地の風力発電電力の受入能力は限られ、電力インフラの建設が追い付かず、根本的に発展が制約されている。それとは逆に、沿海地区の多くは経済発達地帯であり、電力受入の条件や電力インフラがすでに整っている。そのため、中国の洋上風力発電技術が一定の進歩を遂げると、設備容量が拡大するのも理の当然になる。

 (中国低圧電器網 3月18日)