中国国家電網公司とポルトガル国有電力会社Redes Energeticas Nacionais(REN)が風力発電技術諮問契約に調印した。

　RENのRui Cartaxo社長はリスボンでの契約調印式において、中国国家電網公司はRENの株主であるのみならず、重要な戦略協力パートナーであると述べ、ポルトガル側は風力発電、送電や再生可能エネルギーの研究開発等の分野で中国との協力を極めて重視しているとした。今回の技術諮問契約の調印とR&Dセンターの発足は両社間の協力をより一層拡大、深化させる上で基礎になる。

　ポルトガル駐在中国大使黄松甫は式辞の中で、中国政府が企業の「走出去」（対外進出）奨励政策を実施しているため、欧州、特にポルトガル語圏諸国と欧州諸国の窓口になるポルトガルに目を向ける中国企業がますます増えており、中国との交流と協力を拡大することはポルトガル側の希望と合致していると指摘した。

　今回調印した風力発電技術諮問契約に基づき、RENは中国国家電網公司所属の冀北電力公司に風力発電等の分野で技術諮問サービスを行う。

　中国国家電網公司は2012年に3.87億ユーロ出資して、RENの株式の25％を買収した。中国企業が欧州の国家クラスの電力グリッド会社を買収する初めてのケースになった。

　（新華網 6月8日）