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【石油・天然ガス】

CNPCがラテンアメリカで2件の石油化学プロジェクトを確定 上流・下流の一体化を加速 (03/06/13)
2013/6/23
中国【石油・天然ガス】

 中国石油天然ガス集団(CNPC)はエクアドルの太平洋製油所建設に資本参加すると発表した。年内の契約調印にこぎつけ、2016年頃に完成、稼動させる計画である。CNPCによると、これはCNPCのラテンアメリカにおける上流・下流の一体化戦略が加速されていることを示すものであり、3大石油・ガスオペレーションセンターの一つである米州での事業建設に重要な一歩を進めるものになる。エネルギーの専門家によると、ラテンアメリカは中国のエネルギーの安全絶対量を保障する地区ではないが、CNPCのラテンアメリカエネルギー市場への参入は多重的な戦略意義を備える。

 6月6日、CNPCはエクアドル側とエクアドル太平洋製油所並びに上流石油鉱区開発一貫協力枠組協定に調印した。この協定に基づき、CNPCは太平洋製油所の建設に参加するとともに、エクアドル国内における上流資源探査開発にも積極的に参加する。中国とエクアドルはこの枠組協定を基礎にさらなる交渉を進め、年内の協力契約調印に向け努力することになる。

 2012年2月にCNPCは中国工商銀行と連携してエクアドル戦略協調省と太平洋製油所一貫事業協力でLOIに調印していた。

 また、CNPCと中国国家開発銀行はコスタリカ国営石油公社(RECOPE)並びにコスタリカ国立銀行と《CNPCとRECOPEのモイン合弁製油工場の融資に関する文書》に調印した。CNPCとRECOPEが合弁会社を設けて、モイン製油所のグレードアップと拡張を進め、年間精製能力を120万トンから300万トンに引き上げる。また、コスタリカ側の人員研修をサポートする。プロジェクトが完成すると、資産をRECOPEにリースする。リース期間は15年以上。2016年頃に完成する予定である。

 (毎日経済新聞 6月13日)