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【石油・天然ガス】

中国初の浮体式LNG基地プロジェクトが発展改革委員会から承認 (13/08/15)
2013/8/22
中国【石油・天然ガス】

 中国海洋石油集団(CNOOC)傘下の中海石油気電集団有限責任公司から入手した情報によると、CNOOC天津LNG事業が先般国家発展改革委員会から承認された。このプロジェクトは中国初の浮体式LNG基地事業になる。

 天津LNG事業は、国家クリーン・エネルギー浮体式技術重点試験事業として、天津港南疆港区に建設される。「先に浮体式ターミナルを建設し後に在来式ターミナルを建設する」というモデルを採用し、第1期工事では浮体式LNGターミナルを建設することになる。投資額33億元、速やかな天然ガス供給を実現する。そして第2期の拡張工事では在来式LNGターミナルを建設して、天然ガスの安定供給を確保するとともに、天津市の天然ガス需要を賄った上で、河北省、北京市、山東省へも天然ガスを輸送する。

 天津LNG事業は浮体式の採用によって工期を3〜4年短縮することになり、中国のLNG産業の開発に全く新しい構想を開くものになる。浮体式ガス化技術は海外ではすでに成熟しており、米国、アルゼンチン、ブラジル、クウェート等の諸国に先例がある。

 天津LNG事業第1期の浮体式LNG基地工事は、浮体式貯蔵・ガス化装置、港湾埠頭、ターミナルと貯蔵タンク、ガス輸送パイプラインの4つの部分からなり、建設規模は年間220万トン、天然ガスに換算すると30億m3になる。拡張工事の建設規模は少なくとも年間600万トン、天然ガス換算で80億m3になる。

 CNOOCはこの天津LNG事業によって、中国沿海部の南から北にかけ、LNG事業配置を完成させることになる。2012年の中国のLNG輸入量は1,450万トンに達したが、うち1,079万トン、74%をCNOOCが占めた。CNOOCが調印した海外LNG長期契約は年間2,160万トンに上る。CNOOCはすでに広東、福建、上海並びに浙江において4つのLNGターミナルを完成、稼動させ、年間受入能力は1,800万トン超に上る。現在建設中の珠海、天津、海南、深圳のLNGターミナルも今年から来年にかけて次々と稼動すると、CNOOCのLNG年間受入能力は3,000万トンに達する。

 (新華網 8月15日)