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中国
【石油・天然ガス】

欧州と中国のシェールガス開発に立ちはだかる壁 (13/08/21)
2013/8/30
中国【石油・天然ガス】

 米国ではシェールガス開発がますます盛んに進められているが、米国のシェールガス生産量は最初の年から大きな萎縮が生じていると指摘する専門家もいる。加えて、欧州のシェールガス開発も壁に突き当たり、中国でもシェールガス開発もまた種々の障害に直面している。人口密度、インフラや法律の差異などで、欧州でシェールガス技術はますます懐疑的に見られるようになった。

 8月19日、英国において国会議員も含む29名が某村のシェールガス開発計画に反対して警察と衝突し、拘留された。現地の人々は環境の変化が子孫の代まで影響を残すことを懸念している。ドイツでも酒造企業は地下水の汚染がドイツの基幹産業であるビール製造を損なうと主張し、シェールガス開発を阻止するため政府に働きかけている。ドイツ醸造協会のスポークスマンは、「シェールガス開発が地下水の供給を損なうかどうかは誰にも分からないが、米国のシェールガス開発鉱区が無人エリアであるのに対し、ドイツは居住エリアにある」と指摘する。

 中国のシェールガス開発も様々な困難とチャレンジに直面している。国のシェールガス発展計画は2015年には年間シェールガス採掘量を65億m3にするとの目標を設定しているが、昨年の採掘量はわずか2,500万m3に過ぎなかった。中国のシェールガス企業は、技術の遅れや高すぎるコストなど多くの困難を克服しなければならない。

 「第一財経日報」の8月21日付報道によると、第2回シェールガス探鉱権入札の落札企業のうち大多数は未だに実際の探査段階に進んでおらず、撤退をほのめかす企業すらある。1坑当たりの所要投資額は1億元以上に上り、コスト回収に10年もかかるからである。

 (生意社 8月21日)