1月21日、香港に上場している中国石油大手の延長石油国際有限公司は、カナダのエネルギー企業Novus Energy Inc.買収の全ての手続きを完了したと発表した。買収額は約2.3億カナダドル（約17.2億香港ドル）に上り、延長石油は全額をキャッシュで支払った。延長石油は先日転換社債の発行を終え、16億香港ドルの資金を調達していた。買収事案の完了により、Novus社は延張石油の全額出資子会社になり、Novus社の業績は2014年会計年度から延長石油に入れられる。

　Novus社はカナダのサスカチュワン州とアルバータ州に原油及び天然ガス事業を有している。卓創資訊の原油アナリストである高健氏によると、カナダの資源埋蔵量が大きいことは確かであるが、原油価格は相対的に安い。中国の石油企業がカナダをターゲットにする理由は、一つは将来の市場に好感して、もう一つは石油ガス採掘技術を学びたいためである。但し、カナダではパイプラインが整備されていないため、生産した原油を速やかに市場に送ることが出来ず、低価格で販売するしかない。そのため、短期的には大きい収益を上げることは出来ない。また、延長石油にとっては、中国と西側の文化的な差異の下でいかにして西側とより良く融合するかが解決すべき問題になる。

　（北京商報 1月22日）