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中国
【省エネ・環境】

山東省が2015年末には石炭消費総量のマイナス成長実現目指す (14/12/19)
2014/12/24
中国【省エネ・環境】

 山東省は《2014〜2015年省エネ・排出削減・低炭素発展行動実施方案》を通達した。同方案は老朽化生産能力の淘汰、節約型産業の発展など28項目の具体的な措置を打ち出しており、2015年末には石炭消費総量のマイナス成長実現を目指すとしている。

 同方案は老朽化生産能力の淘汰について、鉄鋼、セメント、電解アルミ、板ガラス、船舶、製油、タイヤ等の産業の過剰生産能力を淘汰し、板ガラスなど重点産業については第12次5ヵ年規画期の淘汰目標を2014年中に達成するとしている。また、鉄鋼については、2015年末までに全省の生産能力を1,000万トン以上圧縮し、製油産業については年産200万トン以下の常減圧装置を逐次淘汰する。

 同方案はエネルギー消費構造の最適化も打ち出している。石炭消費を削減する政策措置を実施に移し、生産能力の過剰が深刻な産業については石炭を消費する新規事業に対して石炭消費の等量代替もしくは減量代替措置を適用し、2015年末には石炭消費総量のマイナス成長実現を目指す。また、クリーン・コールの利用を全面的に推進し、工業用キルンとボイラーのクリーン・エネルギー使用を奨励する。また、省外からの送電戦略を速やかに実施するとともに、天然ガス供給を増やして2015年には全省の天然ガス消費量を120億m3にする。非化石エネルギーの発展にも力を入れ、2015年末には新エネルギー発電設備の規模を1,000万kWにして、全省の発電設備の12%を占めるようにし、一次エネルギーに占める非化石エネルギーの比率を4.5%に引き上げる。

 (中国煤炭網 12月19日)