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中国
【石油・天然ガス】

民間企業が第三者に開放されたターミナル経由で初めてLNG輸入 (14/12/30)
2015/1/8
中国【石油・天然ガス】

 12月23日、新奥集団がスポットで調達した6万トンのLNGを満載したSONANGOLBENGUELA号が南通洋口港にある中国石油天然ガス(PetroChina)の江蘇LNGターミナルに無事接岸し、荷卸し作業を開始した。

 これは、国家発展改革委員会が公布した《天然ガスインフラ建設並びに運営管理弁法》と国家能源局が公布した《石油ガスパイプライン施設公平開放監督管理弁法》が具現化したことを示すものになる。すなわち、新奥集団は民営企業として初めて、PetroChinaと協力し、パイプライン施設の開放を利用するLNGの輸入を実現した。2014年に政府は石油ガスパイプライン施設の公平な開放に関する政策を打ち出し、PetroChinaはこれに応じてLNGターミナルを第三者に開放する上で管理規定を制定し、第三者企業がPetroChinaのターミナルの余剰能力を活用するよう奨励していた。新奥集団もこれに前向きに呼応し、PetroChinaの江蘇LNGターミナルとの間で協力を進め、スポットLNGの輸入を展開、民営企業として初めてPetroChinaのターミナルを利用する形でスポットLNG輸入を実現した。

 今回輸入したLNGは、江蘇・浙江地区の市バスが延べ160万キロ走行することを可能にし、冬季のガス使用のピークにおける需給ギャップの緩和と民生用天然ガスの確保に一役買う。

 また、新奥集団の今回のLNG輸入は、中国国内のLNG産業が国際化に向け飛躍する重要な象徴であり、国際輸入ルートを切り開いただけでなく、同業者の国際輸入に対しても模範になる。未来のLNG市場の発展に巨大な空間をもたらし、LNG市場の健全かつ急速な発展を推進する上でも大きな促進作用を果たすものになる。

 (中国国際入札網 12月30日)