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中国
【石炭】

中国が工業分野のクリーン・コール行動計画を実施へ (15/03/06)
2015/3/13
中国【石炭】

 工業情報化部と財政部は3月6日、《工業分野の石炭クリーン・高効率利用行動計画》を公布した。2020年には石炭消費を1.6億トン以上削減することを目指し、大気汚染物の発生と排出を減少させる計画である。

 石炭を主体とするエネルギー消費構造は短期間で大きく改めることは難しく、石炭は大気環境に影響する重要な要素である。全国で排出される煙粉塵の70%、二酸化硫黄の85%、窒素酸化物の67%は石炭を主とする化石エネルギーの燃焼によるものである。

 工業分野において石炭のクリーンで高効率の利用を推進することは工業のグリーン型発展の促進、大気汚染物の削減、大気環境の質的改善にとって大きな意義を有する。

 今回、工業情報化部と財政部が公布した行動計画は、石炭のクリーン・高効率利用技術の改良を急ぐこと、コーキング、工業キルン、石炭化学工業、工業用ボイラーなど石炭利用の重点分野においてエネルギー消費が高く汚染が深刻な技術・装備の改修を強化すること、老朽化したキルンやボイラーの撤去をスピードアップすること、根源から石炭消費と汚染物の発生を減らすことを明確にしている。特に石炭化学工業の面では石炭を旧来の燃料一本やりから、燃料とともに原料としても重視する路線に転換し、企業が市場のニーズに基づいて石炭資源の加工を拡大し高度な転換を進めるよう奨励し、製品の精細化率を高め、クリーン・エネルギーや新材料等の新型石炭化学工業の発展に力を入れる。

 工業情報化部省エネ・総合利用司の高雲虎司長によると、今回の行動計画は財政政策と金融政策の力量も結集して推進することになる。多元的な資金支援方式を確立して、各クラス政府の財政基金中の大気汚染防止や技術改修等の既存の基金チャンネルから支援を供与する一方で、融資チャンネルを広げて、企業に技術と融資サービスを提供する。

 行動計画の実施期間は2015〜2020年であり、2020年には石炭消費を1.6億トン以上削減し、煙塵排出量を100万トン、二酸化硫黄を120万トン、窒素酸化物を80万トン減らすよう努める。

 (新華網 3月6日)