国家発展改革委員会(NDRC)と国家環境保護総局は1月3日付で「酸性雨・二酸化硫黄汚染防止第11次５ヵ年規画」を公布した。

　同規画は、2010年までに全国の二酸化硫黄排出総量を2005年比で10％削減して、酸性雨を有効に抑制し、都市大気中の二酸化硫黄濃度を引き下げるとしている。

　この目標達成を確保するため、同規画は、酸性雨と二酸化硫黄汚染防止対策は主に地方政府の責任であるとして、省長・市長・県長の汚染防止目標に対する目標責任制を導入している。また、各級政府の環境保護部門は汚染排出機関に対する監督管理を実施して、二酸化硫黄汚染管理プロジェクトが計画通りに操業するよう確保しなければならないとしている。

　二酸化硫黄の排出を増やす新規建設プロジェクトに対しては規制を強化し、基準に達しない建設プロジェクトや国家産業政策に違反する建設プロジェクトは認可しないとした。また、「三同時制度」（本体工事と同時に汚染管理施設の設計、施工、稼働を行うこと）の強化、汚染管理施設を伴わない建設プロジェクトの摘発、火力発電、鉄鋼、建材、化学など重点産業に対する二酸化硫黄排出規制の強化、産業構造調整の強化などを盛り込んだ。

　規画の実行状況については定期的に監督、検査を行い、規画の履行が滞っている地区や二酸化硫黄排出総量規制目標を達成できない地区は通報の上、関係者の責任を追及する。


　（国家電力信息網 1月16日）