ロシア国営石油会社Rosneftは、中国化工集団（CHEMCHINA）の子会社である中国化工油気株式有限公司(CCPC)の株式の30％の買収に関して覚書に調印したと発表した。Rosneftは1年以内にCCPCへ毎月20万トン（4.8万BD)の原油供給を開始する。今回の取引によって、世界の主要エネルギー消費大国である中国におけるRosneftの地位が強化されることになる。RosneftがCCPCへの石油供給をいつ開始するかは未だはっきりしていない。RosneftはCCPCへ石油を販売することよって株式買収の資金を調達することになる。

　Rosneftによると、両社は覚書に基づき、石油、石油製品及び石油化学製品の取引をめぐって協力を進める。

　ロシアはウクライナ紛争によって西側との関係が冷え込んでおり、Rosneftはアジアへの石油供給を増やすよう希望している。Rosneftは同社の原油輸出全体の中で占めるアジア向け輸出の比率を2019年までに40％に引き上げる計画である。

　（網易財経 6月22日）