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【新エネルギー】

黒龍江省が1000万kW級の風力発電基地建設とUHV送電を計画 (15/09/28)
2015/10/9
中国【新エネルギー】

 国家大型エネルギー基地である黒龍江省は風力発電設備の急拡大を計画している。

 2016年6月時点の黒龍江省の風力発電の新規設備容量は14.73万kW、総設備容量は478.425万kWになり、前年同期比16.26%増になった。黒龍江電網の総電源の18.97%を占め、黒龍江省は国家「1000万kW級風力発電基地」になる。

 黒龍江省の風力資源量は6.3億kW、技術的開発可能量は5億kW、潜在設備容量は7,326万kWになり、黒龍江省は全国的にも風力資源が最も豊かで資源評価指標が最も良好な省の一つである。

 但し、黒龍江電網は長期的に負荷の増加が鈍く、火力発電のピーク調整能力が十分でないなどの影響により、風力発電の急速な発展は様々な「ボトルネック」に直面し、省電網の不十分な消化能力やコージェネレーション設備容量の比率が大きいこと、風力発電の反ピーク調整特性もあって、風力発電の優位を発揮することが難しかった。

 風力発電のボトルネックを打開するため、国家電網黒龍江電力公司は風力発電の優先運用や火力発電の補助ピーク調整への関与、風力発電の機会損失電力による熱供給の推進といった方法を講じて、負荷モデルを改善し、風力発電電力の消化能力を高めることに全力を挙げている。

 また、黒龍江省及び東北地区の電力機会損失問題を徹底的に解決するため、黒龍江電力公司は省内において特高圧(UHV)電網計画を展開し、特高圧送電ルートを建設し、省間に跨る広域送電ルートを構築することで、風力発電など大量の余剰クリーン電力を華北や華東等の地区へ送ることを提唱している。これにより、黒龍江省のクリーン・エネルギーとロシア極東からの輸入エネルギーの全国的な統一配置を実現するのである。

 (中国能源網 9月28日)